もっとも速く得点力のあるドライブを打てるラケットとラバーの組み合わせは硬い中国ラバーとしなるラケット





最も速く得点力のあるドライブが打てる用具の組み合わせ

それは
間違いなく柔らかいラケット(しなるラケット)+硬い中国ラバー

という組み合わせです






これは中国選手が昔から現在まで貫いている用具選びの鉄則です

得点力のあるドライブとはどういうものかというと
・球速が速い
・弾道が低い
・相手コートにバウンドしてからの軌道も低い
というものです

この条件を満たすと

カウンターもされにくく

得点率が高まります

この条件を満たせる用具が

柔らかいラケット+硬い中国ラバー

です

この組み合わせは最も回転がかけれる組み合わせとも言えます

同時に最も速度も出る組み合わせです

まず勝つためには安定性が重要になりますが
安定性=回転 と言う事ができます




ドライブで回転量が多いと軌道が弧を描くため速い球を打っても相手コートに収まります

その回転をかけるために絶対に必要なのがラバーの摩擦力

粘着があり摩擦力の強い厚みのある強いトップシートに
強打に耐えれる硬いスポンジ

そんなラバーに最適なのが柔らかくしなるラケットです

硬いラバーはラバー自体への食い込みが少ないので
ラケットがしなることで球を持つ時間を長くして回転をかけやすくなります

回転が強いと相手コートへバウンドした時に台をボールが蹴る力が強くなり
バウンドが低くなり得点力の強いドライブになります

逆に硬くしならないラケットの場合

回転を加えるのが難しくなります
回転がかからないと安定もしないですし
バウンド後の弾道が高くなります

硬いラケットはスピードが出ると思っているのは間違いです

確かに初速は速いです
台から下がってドライブをすると分かると思いますが失速します
回転がないと空気抵抗での失速が大きく
相手コートに到着するときには減速しバウンドも高いため
比較すると返球される確率が高く
カウンターもしやすい球質になります

前陣でスマッシュを使う選手には向いているラケットではありますが
ドライブ選手の得点力を重視する場合には適していません

世界最強の中国ではこの柔らかいラケット+硬い中国ラバーが主流ですが

ヨーロッパ選手の中では
硬いラケット+柔らかいラバー が主流です
これはラケットでスピード
ラバーで回転をつくる
という考え方です






しかしこれは間違っています

日本でも少し前にかなり流行った組み合わせです




柔らかいラバーというのは
食い込みが深く
飛び方が安定するという面は確かにありますが
スピードスピンの限界値が低く
ドライブは台から離れるほど失速します

パワーの無い選手やブロック型の選手にはいいと思いますが

ヨーロッパ選手はパワーがあり
回転も強くかける技術がありますが
中後陣からプレーする場合が多く
その用具の思考で中国に劣ってしまいます

トップレベルの選手の場合
柔らかいラケット+硬い中国ラバー
の方がいいドライブが打てるのです

でも最近中国選手も弾みのいいラケットを使っているじゃん
とツッコミを入れたい人もいるでしょう

確かに
ボールの変更などにより
弾みの減少を補うため
ビスカリアのような硬いラケットを使っている選手もいます
でも必ず しなるラケット という条件は無視していません
しなり=回転 です
弾み=初速 なので 弾みは しなり よりも重要ではありません
しなれば弾みの良いものでも回転を加えることができるため得点力の強いドライブが打てるのです

そのことに卓球市場も気付き始めたのか
最近の新商品はどのメーカーも
薄い板厚のラケットが多いです

弾みの良いラケットが人気というのは以前と変わらず存在しているため
硬いブレードで弾みを出して
薄いブレードで回転を出す
というのが最近の流行でしょう

同時にファスタークG1のような硬めラバーが人気なのも
同じ理由だと思われます

しかし
柔らかいラケット(しなるラケット)+硬い中国ラバー
を使う選手は日本ではいまだ少ないです
理由は
日本でもヨーロッパに習い
硬いラケット+柔らかいラバーが主流だったため
異なる性質の用具に違和感を感じるのでしょう
パワー不足ではありません
中国の子供でも硬い中国ラバーを使いますので
単純に慣れの問題です
そんな感覚からさっさと中国的用具思考、中国の感覚を真似るべきだと思います
そこで初めて中国に一歩近づけるのではないでしょうか