「あたらしい働く理由をみつけよう What is your salary?」日本ドリームプロジェクト レビュー






自己啓発本のようなものかと思い手に取りましたが
ただの職業紹介のように感じました
感動する話はたくさん書かれており涙が出るようなとこもありましたが
振り返ると全部どこかで聞いたことのあるような
特に何か心に残るものはなかったです

この本が言いたいことは
働くのはお金のため
ということ以外が大事な時代です
ということなのですが
それでも私はお金の方が大事だと思います

この本に出てくる36人は
普通の一般人だと思うのですが
その一般人の中でも優秀な一般人にか思えません

どんな仕事でも
優秀な人は昇進してそれなりの社会的地位になって給料もそれなりになって
めんどくさい仕事は周りの人に任せたりして楽しくなるのは当然だと思います
そういう人は過去の苦労を美談にしがちで
低スペックの底辺労働者に共通する内容とは思えませんでした

もちろんこの本に出てる全ての人がそうだと行っているわけではないですが
私にはそこまで有益な本ではありませんでした

悪く言えば綺麗事を並べただけの本ですが
これで気持ちが鼓舞されてやる気を出す人もいるという事は分からなくもないですが




「ワンオペ育児」 藤田結子 レビュー






一言で言うと
現代の子育てしてるママはどれだけ大変か書かれている本です

めっちゃ大変です

私は現在子供はいません
結婚はしていますが子供はもう少し先だと言っています
子供は欲しいと思っています
同時にとても子育てにとても興味があります

私の父親は
いわゆる「イクメン」だったと思っています
よく言う掃除、洗濯、炊事は一切してませんでしたがwww
小さい頃に父親と過ごした記憶は鮮明に覚えています
私の父親は毎日6〜7時くらいに仕事から帰ってきて一緒にご飯を食べて
一緒にお風呂に入れてくれて
遊び相手をしてくれて
本を読んだりして寝かしつけてくれていました
土日の休日は毎日朝早くから起きて私をいろんな所に遊びに連れて行ってくれていました

私自身が働く年齢になって
それがどれだけ大変なことか理解出来ました

いつも笑って私の面倒を見てくれていた父親は本当に尊敬していますし
私もそう言う父親になりたいと強く思っています
プラス洗濯や炊事もやりますwww

この本で言われているのは
現代の会社の管理職の大半は
バブル期のモーレツサラリーマン世代で
妻は専業主婦で家のことは妻に丸投げ
男は外で金を稼具ことが全てと言う価値観の人で
男が育児をすることに否定的な事
そのため長時間労働になり家に帰る時間が遅くなる事

現代の若者の給料はバブル世代と比較するとかなり低く
昇給も見込めない会社システムに変わっており
共働きが主流にも関わらず
バブル上司のせいで女性差別があり
育児の理解もなく
働きにくいし育児もしにくく
そう行った状況から抜け出すことも難しいということが書かれています

さらに
昔と比べ
育児をする環境の変化もあります
地元を離れ実家や親戚に頼れない
ご近所ネットワークが薄くなっている
つまり
昔は第三者の協力をふんだんに利用し育児をしていたのに
現代は親のみで育児をしている状態がほとんどで

育児にかけれる時間は激減しているのに
育児の難易度は爆アゲなのです

あとは男女での心理的なことも書かれていますが
私にはあまり興味のでる内容ではなかったので省きます

モーレツサラリーマン世代のバブル上司をはじめ
政治の世界でもそういう育児をしてこなかった関心のない人が権限を持っていたりする
過去最悪の育児しにくい国なのです

解決方法として第三者の協力を頼むということがあげられています
もちろんそれは重要な方法で
私も子供が出来たら存分に頼る予定ですが
そもそも
育児のしにくいし職場なら
私は辞めようと思っています
私は4流大学卒業で収入は今でも最低ランクです
どこに行ってもそんなに変わりません

男女問わず皆さんも育児しやすい環境に転職という方法を考えるのが一番なのではないでしょうか



「告白」清原和博 覚醒剤について レビュー






私は清原のファンでもなければ
野球ファンでもありません
しかしこの本を読もうと思ったきっかけは
覚醒剤というものに興味があったからです

華々しく活躍したスーパースターが覚醒剤や大麻など違法ドラッグに手を出すというニュースはよくあります
違法ドラッグを使用するのは悪いことなので、ニュースになると使用者は弁解の余地無く、容赦無く極悪人というジャンルに分類されます
それからの世間からのバッシングに私は違和感がありました
絶対にやってはいけないというのはどれだけ馬鹿でも誰でも分かっていることなのにやってしまうのは何故なのかが気になったので
この本でそういう心境が少しでも分かるかと思い手に取りました





よく分かりました

清原という野球選手は
野球選手を引退するまで
野球を通してしか幸せを感じなかったくらい野球に熱中していました
清原の性格はとても感情的で、その日のファンの雰囲気や試合の空気というプロ野球選手でしか味合うことのできない緊張感の中でのみ幸せを感じていたのだと感じました
コワモテのイメージとは違い人付き合いや人間関係というものがかなり苦手で、野球というものを通して感情を発散することができたのでしょう

多くの人に愛された理由は
溢れる才能を持ちながら
誰より純粋にホームランにこだわり
隠しきれない不安定で不器用な心を持った
松井秀喜やイチローなどと比べ完璧では無い人情味のあるスターだったからだと思います

清原は引退後
やることが無くなります
野球以外に夢中になれる趣味もなかったみたいです
妻と子供もいて人並みに家族のことも大切にしていましたが
これまで命をかけてやっていた野球が生活からなくなったことに喪失感があったようです

プロ野球選手の引退後
よくあるのが
試合解説の仕事や
コーチ、監督などですが
そういうのは現役時代に人脈を築いている場合に話が来るみたいで
人間関係が苦手な清原にはあまり話が来なかったみたいです
だからといって自分からお願いしに行くことも出来ず
喪失感を埋めるため夜に繁華街に呑みに行くようになり
売人と出会い
軽い気持ちではじめてしまい
辞めれなくなったということです

ドーパミンという幸せを感じる脳内物質があります
覚醒剤はそのドーパミンを通常ではありえない量を分泌させる作用があり
覚醒剤を使用した瞬間だけはとても幸せになれるらしいです
美味しいものを食べたり、セックスをしたりする時など人間の日常生活ででるドーパミンの量とは段違いにドーパミンが出て
一度覚醒剤を使用すると、美味しい食べ物もセックスも楽しいと感じなくなり「鬱」の状態になり
一生覚醒剤の誘惑と戦うという状況に清原は今います

華々しく見える選手生活の中でも
桑田とのドラフト事件や球団移籍
他にも様々な悩みや苦悩があったことが語られていますが
私が思うに清原本人は
そういう普通の人が経験しないような波乱万丈で紆余曲折な野球選手人生を隅から隅まで心のどこか楽しんでいたのだと思います
記録や成績、勝敗とか数字に残るものではなく
清原でしか経験出来ないようなド派手で刺激的な浮き沈みのある現役生活こそ清原の生きがいだったのではないでしょうか

解説やコーチの仕事も
清原からすると所詮はみんなやってるのと同じなのでしょう
刺激不足なのだと思います

これまで野球しかしてこなかった清原が
引退して選手ではなくなった喪失感は覚醒剤以外の何で埋めることが出来たのか
私には思いつきません